ずくなしの休日

 

 今日は長野市で行われた、参加者の手で家を建て、そこを交流の場とする「ずくなし建築プロジェクト」の会議に参加させてもらってきました!

 プロジェクトのリーダーである泉真ニさんは、SlowCafe「ずくなし」のオーナーさんだ。

http://zukunashi.naganoblog.jp/

 

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 ずくなし、は長野の方言で、あえて標準語にするならものぐさに近いが、ここでは転じて「気軽に」というような意味を持つ。決して単純な蔑称ではなく、愛嬌を含んだ方言なのだ。

 

 このプロジェクトには自分は単純に自分の手による家作り、セルフビルドを学ばせて頂くつもりで参加しようとおもったのだが、プロジェクトの棟梁である小池さん曰く、そこにはもっと深い意義があるそうである。

 それは、神社などの「ハレ(祭)」の建築ではなく、民の家屋の「ケ(日常)」の建築文化の復興。

 日本でも60年ほど前にはそれぞれの村の村民たちの手によって当たり前に家屋の建築、セルフビルドというのは行われていたそうだ。街には一人の棟梁がおり、その人が指揮をしていた。そういった文化を取り戻したいという意義もそこにはあるそうである。

 もちろん自分も、どんな分野であってもプロの仕事というのはやはり素晴らしいものだと思うのだが、個々人が自分の身の回りのものを作ることができ、その喜びを知っているという社会に自分は夢とワクワクを感じる。

 きっと、そういった個々人の創造性の発揮を許した文化と、現在の社会がうまく融和すれば、そこには本当に豊かな創造性溢れる未来があると思うのだ。

 今後も是非参加させていただこうと思っている!

  突然お邪魔したのにもかかわらず、暖かく迎え入れてくれた皆さん、本当にありがとうございました。

 

 

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 あと、お昼には善光寺前で精進料理の仕出しを行なっている料亭、「満留八総本店」さんで、http://locoplace.jp/t000304553/

精進弁当をいただいたのだけれど、これがまた感動を覚えるほどのお料理だった。

 漆器の箱に飾り切りされた小茄子、花型に盛られたご飯の美しさ。精進うなぎや丁寧に面取りされた里芋の口当たりの柔らかさ、前菜として出されたこごみですら今日の熱い日にぴったりのすっきりとした味わいで絶品だった。

 日本人の料理というのは味も見た目も芸術的ですらあると海外の方たちからの声も聞くこともあるが、まさにそういった文化の集大成! 料理の裏に積み重ねられた文化を感じた。

 

 

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 こちらはHPの写真なのだが、たぶん容量の関係で圧縮しすぎて画像が少々つぶれており、実際のお弁当はもっと美しかった。。。

 ということで、自分で撮った写真も出したいのだが実はカメラを前述の「ずくなし」会議を行わせていただいたカフェにおいてきてしまい、また後日UPします。。。もうこういう抜けたところ本当に反省します。。。

 

 健康でヘルシーな料理として、マクロビオティックやローフードなどが最近はTVでも取り上げられるが、ぜひ自分はこの精進料理についてもっと食べあるき、そしてまとまったレポートを書きたいなと思った次第!

 

 素晴らしい1日になり、ずくなしプロジェクトに誘ってくれた友人のゆかりちゃん、精進料理に付き合ってくれた朋ちゃんにも本当に感謝したい。